サイレントノイズ・スタジアム

サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ディエゴ・シメオネ(アルゼンチン)

 

「フィールドの鬼軍曹」 

勝利へのあくなき執念でボールに食らいつき、攻撃から守備まで幅広くチームを支えた中盤のマッスルプレーヤー。泥臭さを見せながらも高い知性を持ち合わせ、ゲーム展開を読み切る能力は天下一品。その老獪で戦闘的なスタイルから「鬼軍曹」の名を馳せたのが、ディエゴ・シメオネ( Diego Pablo Simeone González )だ。

 

リーガ・エスパニョーラセリエAで活躍。チームのためには汚れ役も厭わず、相手の攻撃を止める意図的な反則は「シメオネファール」と呼ばれた。アルゼンチン代表としては2度のコパ・アメリカ優勝に貢献。W杯にも3回出場し、98年大会のイングランド戦ではGKシーマンのPKを誘うほか、ベッカムを挑発して退場に追い込んでいる。

 

引退後は指導者の道へ進み、2011年には古巣アトレティコ・マドリードの監督に就任。リアリズムに徹した堅守速攻戦術で長らく低迷期にあった名門クラブを再生させ、レアル・マドリードバルセロナとの3強時代を切り開いた。

この続きはcodocで購入