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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》アルベルト・フローリアン(ハンガリー)

 

「フェレンツヴァロシュの伝説」

並外れたテクニックを持ち、軽やかなドリブルとパスでピッチを支配。多くのチャンスを生み出しながら、自らも多くの得点を重ねたハンガリーのエース。フォワードとしても、ゲームメーカーとしても優れた才能を見せ、その優雅なスタイルで「皇帝」と呼ばれたのが、アルベルト・フローリアン( Albert Flórián )だ。

 

50年代の欧州を席巻し「マジック・マジャール」と呼ばれた伝説のチーム以降、ハンガリーが生んだ最高の名手。名門フェレンツヴァロッシュを率い、65年のフェアーズカップUEFAカップの前身)で初優勝。これは未だにハンガリー唯一の欧州タイトルである。またクラブを4度のリーグ優勝に導き、自身は3回のリーグ得点王に輝く。

 

ハンガリー代表では62年と66年のW杯に出場。66年のイングランド大会では、優勝候補ブラジルを3-1と撃破する殊勲の立役者となり、大会で最もエレガントな選手と讃えられた。それらの活躍により、67年にはバロンドール受賞の栄誉を得ている。

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