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サッカーの歴史や人物について

銀幕を飾った名花 リリアン・ギッシュ

 

サイレント映画の伝説的女優

映画黎明期を飾った伝説の女優、リリアン・ギッシュ。「映画の父」と称されるD・W・グリフィス監督に見いだされ、『国民の創世』『イントレランス』『散りゆく花』『東への道』などサイレント映画の大作・話題作に出演した。

 

友人でもあるメアリー・ピックフォードが明朗快活な無邪気さで人々を魅了したのに対し、リリアンは可憐な純情さで薄幸な女性を演じて世界の観客を涙させた。「アメリカの恋人」と親しまれたメアリーとは当時の人気を二分し、「アメリカ映画のファーストレディー」と呼ばれる。

 

トーキー時代の訪れとともに舞台に活躍の場を移すが、46年に出演した『白昼の決闘』でアカデミー助演女優賞にノミネート。60年には『許されざる者』でオードリー・ヘップバーンの母親役を演じた。その芸歴は75年に及び、93歳の時に『八月の鯨』(87年)に主演。高齢を感じさせない凜とした佇まいで、世間の話題を集めた。

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