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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ジェンナーロ・ガットゥーゾ(イタリア)

 

「グラウンドに吠える闘犬

 

無尽蔵のスタミナと容赦ないハードタックルを武器とし、ピンチの芽を潰しにかかった守備的MF。高いテクニックがあったわけではないが、献身的なハードワークで攻守に存在感を発揮した。闘争心を剥き出しにして誰彼なく吠えかかる姿から「闘犬」と呼ばれたのが、ジェンナーロ・ガットゥーゾ( Gennaro Ivan Gattuso )だ。

 

若手時代にイタリアからスコットランドへ渡り、名門グラスゴー・レンジャーズの「汗かき役」として活躍。その後移籍したACミランでは、代表ユース時代からの親友であるアンドレア・ピルロと中盤で強力なパートナーシップを築き、2000年代半ばのクラブ黄金期を支えて世界最高の守備的MFと謳われた。

 

イタリア代表では3度のW杯と2度のユーロ大会に出場。02年日韓W杯では途中交代による2試合の出場にとどまったが、06年ドイツW杯では盟友ピルロとともにチームの中核を担い、イタリア24年ぶり4度目となる優勝に大きく貢献した。

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