【番外編】
〈2022年9月14日の記事〉 仏ヌーベルバーグを代表する監督 フランス・ヌーベルバーグを代表する監督で、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』などの作品で世界の映画人に大きな影響を与えたジャン=リュック・ゴダールさんが13日、スイス西部の自宅で死去した…
映画『月はどっちに出ている』『血と骨』などの作品で知られ、監督協会理事長も務めた崔洋一さんが27日午前1時、ぼうこう癌のため東京都内の病院で死去した。崔洋一さんは19年に「尿がでない」と体調の異変を訴え、病院の検査を受けてぼうこう癌と・・・
「松竹ヌーベルバーグ」の一翼を担い、『秋津温泉』『エロス+虐殺』などの作品で知られる映画監督の吉田喜重さんが、8日に肺炎のため東京都内の病院で死去した。8日朝、自宅で普段通り過ごしていたところ突然倒れ、救急車を呼んで緊急搬送。病院に運・・・
映画『花咲ける騎士道』『ノートルダムのせむし男』『わらの女』などで知られるイタリアの女優ジーナ・ロロブリジーダさんが、16日にローマ市内の病院で亡くなったことが関係者から伝えられた。死因は明らかにされていないが、昨年9月に自宅で転倒して・・
映画『カラスの飼育』や『カルメン』で知られるスペインの巨匠、カルロス・サウラ監督が10日に呼吸不全のためマドリード近郊の自宅で死去したことが、スペインのメディアから伝えられた。享年91歳。また同じ10日には映画『炎のランナー』で知られる・・
ハリウッドのセックスシンボルとして名を馳せた米女優のラクエル・ウェルチさんが、15日にロサンゼルスの自宅で亡くなったことが関係者から発表された。米メディアによると、最近病気を抱えて闘病生活を送っていたとのことだが、詳しい死因等は明らかに・・
世界的な音楽家で「教授」のあだ名でも知られた坂本龍一さんが、3月28日に亡くなったことが2日に伝えられた。死因は明らかにされていないが、ここ半年はステージ4の癌による壮絶な闘病生活を送っていたとのこと。享年71歳。14年に中咽頭がんと・・・
巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作品などで知られるオーストリアの俳優、ヘルムート・バーガーさんが亡くなったことが、18日に所属事務所から伝えられた。公式サイトには代理人による「79歳の誕生日(5月29日)の直前に、故郷のザルツブルクで静か・・
『日本の首領(ドン)』3部作、『極道の妻たち』シリーズなどで知られる映画監督の中島貞夫さんが、11日に肺炎のため京都市内の病院で亡くなっていたことが伝えられた。享年88歳。報道によると、中島さんは高齢ながら特に持病もなく、自宅で映画の・・・
〈2023年6月19日の記事〉 数々の栄冠に輝いた演技派女優 主要俳優アワード3冠など数々の受賞歴を持つイギリスの名女優として知られ、後に政治家としても活動したグレンダ・ジャクソンさんが、15日に死去したことが伝えられた。享年87歳。 代理人によると、「…
赤い蝶ネクタイがトレードマークの人気キャラクター、 “ピーウィー・ハーマン” で知られた米コメディアンで俳優のポール・ルーベンスさんが7月30日、癌のためロサンゼルスの病院で亡くなったことが伝えられた。享年70歳。ルーベンスさんは52年・・
〈2023年8月10日の記事〉 テレビドキュメンタリーからの出発 『フレンチコネクション』『エクソシスト』などで知られるアメリカの映画監督ウィリアム・フリードキンさんが7日、肺炎と心不全のためロサンゼルスの自宅で亡くなったことが米メディアから伝えら…
米アカデミー賞に3度ノミネートされた米女優のパイパー・ローリーさんが、14日に米ロサンゼルス市内の介護施設で老衰により死去したことが伝えられた。享年91歳だった。ローリーさんは1932年生まれのミシガン州デトロイト市出身。本名はロゼッタ・・
米俳優のライアン・オニールさんが8日に亡くなったことが、家族のSNSから伝えられた。詳しい死因は伝えられていないが、2012年には前立腺ガンを患ったことが公表されている。享年82歳。息子のパトリックさんは、大谷翔平のプレー実況で知られる・・
『夜の大捜査線』『屋根の上のバイオリン弾き』『月の輝く夜に』などの作品で知られる映画監督のノーマン・ジュイソンさんが、20日にロサンゼルスの自宅で亡くなったことが米メディアから報じられた。享年97歳。ジュイソンさんは1926年生まれの・・・
たけし主演で企画された『その男、凶暴につき』は、監督を予定された深作欣二がスケジュールの関係で降板し、企画は一時中断となる。制作中止も危ぶまれたが、たけしが代わりに演出を担当することに意欲を見せ、予定通り映画は完成して監督北野武が誕生する。
たけしの新事務所移籍が決まると、後に和解をしたものの、森昌行社長とたけし軍団の確執が表面化した。オフィス北野の社長には留まったが、たけしの「一番裏切る奴は、一番よく働く奴」という発言もあり、悪者扱いされた森昌行の力は弱くなってしまうだろう。
お笑い芸人としてはとうの昔に「終わった」感のあるビートたけしだが、映画監督としての ”北野武” はまだまだ現役。『首』(2023年公開)の次回作にも意欲を燃やしているようだ。そんな彼が他人の映画について語ったのが『仁義なき映画論』という‥
62年公開の「007/ドクター・ノオ」。映画史に残る人気シリーズのきっかけとなった第1作を成功させたのは、初代ジェームズ・ボンド役に抜擢されたショーン・コネリーの魅力と、ボンド映画のスタイルをつくったテレンス・ヤング監督の功績が大きいだろう。
日本を舞台としたシリーズ5作目、ルイス・ギルバート監督『007は二度死ぬ』(1967年)は、脚本家が1作目から担当しているリチャード・メイバウムに代わりロアルド・ダールが書いている。話のスケールを広げようとしてダールを起用した結果、映画‥・
黒澤明には失われた10年という時期がある。65年の『赤ひげ』から、75年に『デルス・ウザーラ』が公開されるまでの10年間のことだ。ハリウッド進出を目論んだ黒沢だが『暴走機関車』の企画が頓挫、『トラ・トラ・トラ』も監督解任の憂き目に遭ってしまう。
黒澤明監督は10年間の雌伏を経て、ソ連から依頼された新作映画の撮影に取り掛かる。シベリアの厳しい環境で苦闘しながら『デルス・ウザーラ』製作に取り組む様子を赤裸々に伝えるのが、野上照代らの日記を元に編纂した撮影日誌『黒澤明 樹海の迷宮』である。
少年時代に両親の離婚を経験したスピルバーグは、内向的な性格ゆえに寂しさを空想で紛らわしていた。その話し相手となった想像上の生き物が『E.T.』のキャラクターの元となっている。それを脚本のメリッサ・マティスンが感受性豊かな物語に仕立てた作品。
アメリカ西部開拓時代に起きた“ジョンソ郡戦争”を題材にした作品で、当初は1100万ドルの予算で制作される予定だった。しかしこだわりの強い完全主義者チミノは撮影にあたり要求をエスカレート、最終的に制作費は4400万ドルまで膨れ上がってしまう。
『羅生門』のベネチア映画祭グランプリ獲得で、大映社長の永田雅一は外国映画賞の影響力の強さを悟る。そこで既に巨匠としての名声を持っていた溝口に、賞狙いで撮らせた作品が1953年『雨月物語』だ。この作品でカメラマンをしているのが宮川一夫である。
小津安二郎監督と組んだ唯一の作品が1959年公開の『浮草』。小津がたまたま大映で映画を撮ることになり、この顔合わせが実現することになった。主演は京マチコと中村鴈治郎で、当時26歳の若尾文子が息子役の川口浩を誘惑する女性を艶やかに演じている。
五社英雄と言えば、人気ドラマ『三匹の侍』やリアルで豪快な殺陣で知られる映画『人斬り』などの時代劇が思い浮かぶが、なんと言ってもその名を世に知らしめたのが、82年の映画『龍院花子の生涯』だ。侠客一家を描いた重厚な映像と情念を描く物語が話題を読…
〈2019年2月27日の記事〉 『犬神家の一族~エンターテインメントの革命児たち~』 BSプレミアムで、アナザーストーリーズ『犬神家の一族~エンターテインメントの革命児たち~』の放送があった。映画『犬神家の一族』は角川映画第1弾として1976に公開され大…
映画『リトル・ミス・サンシャイン』などで知られる米俳優のアラン・アーキンさんが、米カリフォルニア州・サンマルコスの自宅で死去したことが、6月29日にアメリカのメディアから伝えられた。死因は発表されていないが、晩年は心臓病を患っていたという。
監督は名匠ウイリアム・ワイラー、主役の新聞記者にグレゴリー・ペック。だが『ローマの休日』と言えばやはり、この映画で世界を魅了した当時24歳のオードリー・ヘプバーンだろう。オードリーは気品と愛らしさを持ち細身で純真なイメージから“妖精” ・・