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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》アンドレイ・アルシャヴィン(ロシア)

 

「ロシアの小皇帝」

前線を動き回ってボールを引き出し、スピード感あふれるドリブルで相手を翻弄。味方を生かしながら自らもゴールを決め、守備にも貢献した現代フットボールの10番。小柄ながら両足の高い技術でボールを操り、優れたゲームメーク術で「ロシアの小皇帝」と呼ばれたのが、アンドレイ・アルシャヴィン( Andrei Sergeyevich Arshavin )だ。

 

ユーロ08では最初の2試合を出場停止で欠場となるも、第3戦のスウェーデン戦でゴールを挙げてロシアの決勝トーナメント進出に貢献。準々決勝では鮮やかな働きを見せて優勝候補と言われたオランダを粉砕。優勝したスペインに破れてベスト4に終わるが、3試合のみの出場にもかかわらず大きなインパクトを残して大会ベストFWに選ばれた。

 

キャリアを開始したゼニト・サンプトペテルブルクで長らく主力として活躍。07-08シーズンにはチーム23年ぶりとなるリーグ優勝と、UEFAカップ(現EL)初優勝の立役者となった。ユーロ08後にプレミアの名門アーセナルに引き抜かれ、移籍1年目のリバプール戦では1人で4得点を叩き出すという離れ業を演じている。

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