「快速の得点王」
100mを11秒台で駆け抜ける快速で敵陣に切り込み、卓越した得点感覚でゴールを量産した。右サイドから一直線にニアポストへ迫るそのスピードで、70~80年代に世界で輝きを見せたポーランド攻撃の急先鋒となったのが、グジェゴシ・ラトー( Grzegorz Boleslaw Lato )だ。
21歳でポーランド代表に選ばれ、まだレギュラーではなかったものの、72年のミュンヘン・オリンピック優勝を経験した。74年の西ドイツ・Wカップでは強力3トップの一翼を担い、7ゴールを挙げて得点王を獲得。負傷欠場した英雄ルバンスキの穴を埋め、ポーランドの3位入賞に大きな役割を果たす。
その後も代表の主力としてプレー。76年のモントリオール・オリンピック銀メダル、82年のスペイン・Wカップ3位入賞に貢献する。クラブチームではシュタル・ミエレツで長くプレー、当時国内2強クラブの影に隠れていたチームを、得点王の活躍で初優勝に導いた。
この続きはcodocで購入