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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》テオフィロ・クビジャス(ペルー)

 

アンデスのペレ」

柔らかなボールタッチと天才的な足さばきのドリブルで、対峙する者を幻惑。ショートパスやワンツーから狭い地域を抜け出し、強烈なシュートでゴールを陥れた。ペルーでは唯一3度のWカップに出場し、南米が生んだ最高の選手の一人とされるのが、テオフィロ・クビジャス( Teófilo Juan Cubillas Arisaga )だ。

 

その少年のような顔立ちから「エル・ネネ(坊や)」の愛称を持つが、多彩で正確なキックを駆使してのミドルパスやシュートは威力抜群。Wカップで挙げた通算10得点は、南米選手の中でブラジルのロナウド(15点)とペレ(12点)に次ぐ3番目の記録である。

 

またPKやフリーキックの名手としても知られ、Wカップ78年大会のイラン戦でPK2本を含むゴールでハットトリックを達成。そのあとのスコットランド戦で決めた、左足アウトにかけた芸術的なフリーキックは、大会一美しいシュートと賞賛された。

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