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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ヨハン・クライフ ー 前編 ー(オランダ)

 

フットボールの革命児」

60年代後半から70年代前半にかけて、「トータルフットボール」の戦術を展開したアヤックス・アムステルダムとオランダ代表の中心を担い、その後のサッカー界に大きな影響を残したレジェンドが、ヨハン・クライフ( Johan Cruyff / Hendrik Johannes Cruijff )だ。

 

卓越した個人技と確かな戦術眼でピッチを支配。豊富な運動量で自在なポジショニングをとりながら、常に試合の流れを読んで周りの選手に指示を与えた。そしてスピーディーなドリブルで相手を翻弄。DFを一瞬でかわす独特のフェイントは、「クライフターン」と呼ばれ代名詞となる。

 

74年のW杯は準優勝に終わったものの、大会に旋風を巻き起こしたオランダ代表とクライフは世界を魅了。アヤックスでもチャンピオンズ・カップ3連覇を達成し、バルセロナ時代と含めて3度のバロンドールに輝く。引退後に監督を務めたバルセロナでは、強力なスターを揃えた「エル・ドリームチーム」で一時代を築いた。

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