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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》マルセロ・サラス(チリ)

 

「アラウカナの勇士」

小柄でズングリとした体型だが動きは素早く、強いシュートと高いジャンプのヘディングを持ち味としたストライカー。チリのインディオで最も勇敢な民族・アラウカナ族をルーツに持ち、ここ一番で相手にとどめを刺すゴールで「エル・マタドール(闘牛士)」と呼ばれたのが、マルセロ・サラス( José Marcelo Salas Melinao )だ。

 

チリ代表では、イバン・サモラノとアタッキング・デュオ「Za-Sa(ササ)コンビ」を組んでゴールを量産。フランスWカップ南米予選では、チーム総得点32のうち二人で23点を叩き出すという驚異の得点力で、母国を16年ぶりの本大会出場に導いた。

 

クラブレベルでは、アルゼンチンのリーベル・プレートで活躍したあと、W杯終了後にイタリアのラツィオへ移籍。さっそくその年に欧州カップウィナーズ・カップを獲得すると、翌99-00シーズンはリーグ優勝とコッパ・イタリア制覇の2冠に貢献、「チリ最高のストライカー」と呼ばれた。

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