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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》シャビ・エルナンデス(スペイン)

 

「ティキ・タカの心臓」

卓越した技術とセンス、熟達のプレービジョンでゲームをコントロール。ボールを失わない抜群のキープから、一瞬の間隙を突くキラーパスでチャンスを生み出した。ポゼッションサッカーを極めた「ティキ・タカ」の心臓として、最強時代を築いたバルサとスペイン代表を支えたのが、シャビ・エルナンデス( Xavier Hernández Creus )だ。

 

バルセロナカンテラで育ち、グアルディオラの後継者としてピポーテ(ゲーム展開の軸)の役割を担った。中盤底から試合を操り、ロナウジーニョエトー、アンリ、メッシらのクラック(最高級の選手)にボールを配球。チャンピオンズリーグ優勝4回、リーグ制覇8回など、バルサの主軸としてチームに数々のタイトルをもたらす。

 

代表でポジションを確立するのは遅かったが、ユーロ08では大会MVPの活躍でスペイン11大会ぶり2度目の優勝に貢献。ポゼッションサッカーの要としてチームを引っ張り、10年南アW杯優勝、ユーロ2012制覇と、メジャー大会3連覇の偉業をなした。

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