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田宮二郎の死と「白い巨塔」

 

田宮二郎の生きざま

白い巨塔』で演じたアクの強い大学病院外科医・財前五郎や、『悪名』『犬』シリーズで颯爽としながら暗い翳を背負ったアウトローの役、またはクイズ番組で見せた知的かつ渋いイメージで人気を博した、昭和の二枚目スター・田宮二郎

 

その都会的でクールな外見からは窺うことの出来ないほどの野心を持ち、次第に心のバランスを失って、ついには多くの謎とスキャンダルを残したまま猟銃自殺を遂げてしまう。生涯の代表作と自負する『白い巨塔』(78年、フジテレビ)の放映を2話残しての壮絶な死は、世間に大きな衝撃を与えた。

 

しかし名作『白い巨塔』は何度もリメイクされ、数十年経った今でも田宮二郎の強烈な生きざまは財前五郎の面影に残り、人々の記憶から薄れることはない。

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