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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ミヒャエル・バラック(ドイツ)

 

「不運のシルバーコレクター」 

強靱なフィジカルと技術を備え、守備にも攻撃にも長けた万能タイプの大型MF。長身を活かした迫力のヘディングとパワフルなミドルシュートを武器とし、高い戦術眼と運動量でチームを統率。ベッケンバウアーの再来と言われ「クライナー・カイザー(小皇帝)」の異名で呼ばれたのが、ミヒャエル・バラック( Michael Ballack )だ。

 

カイザースラウテルンで頭角を現し、バイエルン・ミュンヘンチェルシーといった強豪クラブで活躍。リーグ制覇や国内カップ優勝など、数々のタイトル獲得に中心的役割を果した。またドイツ代表でも主力を務め、06年W杯では旧東独出身の選手として初めてキャプテンを任されている。

しかしクラブでも代表でもビッグタイトルを逃し続け、レバークーゼン時代の02年にはブンデスリーガ2位、DFBポカール準優勝、チャンピオンズリーグ準優勝、日韓W杯準優勝。チェルシー時代の08年にはプレミアリーグ2位、リーグ杯準優勝、CL準優勝、ユーロ08準優勝と2度の「シルバー4冠」を経験。「シルバーコレクター」のレッテルが付いてまわった。

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