サイレントノイズ・スタジアム

サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》フランク・リベリー(フランス)

 

スカーフェイスドリブラー

単身サイドを切り裂き、爆発的な加速とトリッキーなドリブルで観客を沸かせたウィンガー。また攻撃的ポジションならどこでもこなせる器用さを持ち、コンパクトな体型を活かした敏捷さとテクニックでチャンスを演出。自らもゴールを奪った。顔に刻まれた傷跡と強い個性で「スカーフェイス」と呼ばれたのが、フランク・リベリー( Franck Henry Pierre Ribéry )だ。

 

フランスの名門オリンピック・マルセイユで頭角を現し、07年にドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンへ移籍。左ウィンガーとしてチームをブンデスリーガ優勝とDFBポカール制覇の2冠に導き、リーグMVPに輝く。09年に加入したアリエン・ロッベンとは「黄金の両翼」を形成し、クラブの黄金期を共に支えた。

 

06年5月に代表初キャップを刻むと、半月後に開催されたW杯・ドイツ大会のメンバーに選出。たちまちレギュラーポジションを勝ち取り、フランスの準優勝に大きく貢献する。10年W杯・南アフリカ大会では主力を務めるも、「レ・ブルー崩壊」の戦犯とされ、フランスサッカー協会から3試合出場定処分を受けるなど挫折を味わった。

この続きはcodocで購入