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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ロビーニョ(ブラジル)

 

「ドリブルキングの転落」

”ペダラータ” と呼ばれる高速シザーズを駆使し、寄せてくる相手を眩惑。変幻自在の足技で相手DFを手玉にとり、「レイ・デ・ドリブレ(ドリブルキング)」と呼ばれた。小柄ながらフィジカルは強く、敵を引きつけてからのパスでチャンスを演出。観る者を魅了し「新しいペレ」と称されたのが、ロビーニョRobson de Souza )だ。

 

少年時代から「天才ドリブラー」としてその名を知られ、19歳でスペインの名門レアル・マドリードと契約。3トップの一翼を担って06-07、07-08シーズンのリーガ・エスパニョーラ2連覇に貢献する。そのあとACミランでも活躍するが、13年に起こした性犯罪により、懲役9年の有罪判決。輝けるキャリアに暗い陰を落とした。

 

ブラジル代表では、07年のコパ・アメリカ優勝に貢献。6ゴールを挙げてチームの攻撃を牽引し、大会得点王とMVPに輝く。06年ドイツW杯では「カルテット・マジコ」の壁に阻まれ出場機会は少なかったが、10W杯南ア大会ではレギュラーとして4試合に出場。だが準々決勝でオランダに逆転負けし、目標の優勝に届かなかった。

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