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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》レイモン・コパ(フランス)

 

「ナポレオン・コパゼフスキ」

足元に吸い付くようなボールタッチと、計算された組み立てで攻撃をリードしたフランスの司令塔。小柄な体を生かした機敏なフェイントで相手をかわし、ドリブルからのスルーパスでチャンスを創出。チームを勝利に導くフィールドの戦略家として「ナポレオン」の異名をとったのが、レイモン・コパ( Raymond Kopaszewski )だ。

 

強豪スタッド・ランスでリーグ優勝とチャンピオンズカップ準優勝に貢献し、その活躍により56年にレアル・マドリードへ引き抜き。チームに君臨するディ・ステファノを右ウィングとして助け、2度のリーグ優勝と3度のチャンピオンカップ制覇に大きな役割を果した。そのあと古巣のスタッド・ランスに戻り、2度のリーグ優勝を果す。

 

フランス代表では攻撃を操るゲームメーカーとして活躍。2度目の出場となった58年W杯スウェーデン大会では、13得点を挙げたジュスト・フォンティーンとのコンビでチームをベスト3に導いた。その卓越した貢献度により、同年のバロンドールに選ばれている。

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