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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ファン・セバスティアン・ベロン(アルゼンチン)

 

「スキンヘッドの魔法使い」 

スキンヘッドで髭面というコワモテだが、魔法の右足でエレガントに試合を組み立てた。テクニックに長けたゲームメーカーでありながら、疲れを知らないスタミナとファイティング・スピリットで裏方的な役割も受け持った多才なMFが、ファン・セバスティアン・ベロン( Juan Sebastián Verón )だ。

 

アルゼンチンで早くから頭角を現し、イタリアに渡ってブレイク。正確無比な中長距離のパスで攻撃を操り、パルマラツィオにタイトルをもたらした。その後移籍したマンチェスター・ユナイテッドで評価を落としてしまったが、母国アルゼンチンで輝きを取り戻す。

 

アルゼンチン代表でWカップに3度出場。98年フランス大会は司令塔としてチームのベスト8進出に貢献するも、優勝候補として臨んだ02年日韓大会では力を出し切れなかった。8年ぶりに出場した10年南ア大会では、ベテランとしてチームを支える。

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