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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》エルナン・クレスポ(アルゼンチン)

 

「ゴールエリアの鷲」

シャープな動きで相手を一瞬にして置き去りにし、鋭い得点感覚でゴールを陥れたCF。オフ・ザ・ボールのプレーにも優れ、味方のチャンスを引き出した。高い精度を誇る左右のキックを持ち、アクロバティックなシュートを決めるなど多彩な得点パターンで「ゴールエリアのわし」と呼ばれたのが、エルナン・クレスポ( Hernán Jorge Crespo )だ。

 

アルゼンチンの名門、リーベル・プレートの南米制覇に貢献し、20歳でセリエAパルマへ移籍。98-99シーズンにはチームの得点源として、クラブをUEFAカップ優勝とコッパ・イタリア優勝に導く。その後もラツィオインテル・ミラノ、プレミアのチェルシーなど強豪クラブで活躍した。

 

96年に出場したアトランタ五輪では、得点王(6ゴール)の活躍で銀メダル獲得の立役者となる。W杯には98年フランス、02年日韓、06年ドイツと3度の大会に出場。98年大会と02年大会はバティストゥータの控えに終わったものの、06年大会はエースとしてアルゼンチンのベスト8進出に貢献した。

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