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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》パトリック・クライファート(オランダ)

 

「 スキャンダルボーイの傷心 」 

大きな身体と長いリーチを巧みに使い、柔らかな身のこなしでゴールを陥れた。ダイナミックさと柔軟さを兼ね備える天才肌のプレーヤー。その卓越した得点能力で「ポスト・ファン バステン」を担ったオランダのストライカーが、パトリック・クライファート( Patrick Steven Kluivert )だ。

 

ヘディングも得意とするなど多彩なシュートテクニックを持ち、難しいゴールをいともたやすく決めて人々を驚かす反面、イージーに外す場面も多く「気まぐれの天才」と呼ばれた。アヤックス時代に19歳で出場したチャンピオンズリーグ決勝の殊勲弾でシンデレラボーイとなるも、精神的な弱さとスキャンダル続出で伸び悩む。

 

しかし98年に移籍したバルセロナで再生。リバウドルイス・フィーゴと3トップを組み、エースストライカーとして活躍した。オランダ代表では98年W杯や3度のユーロにも出場し、ベスト4入りなど上位進出に貢献している。

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