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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ファン・スキアフィーノ(ウルグアイ / イタリア)

 

「 フトボルの神様 」 

エレガントなテクニシャンとして攻撃の起点となり、決定的なスルーパスで好機を演出。高い得点能力も有し、しばしば貴重なゴールを決めたインサイドレフト。その卓越したプレーと実績により、ウルグアイで「エル・ディオス・デル・フトボル(サッカーの神様)」と呼ばれた名選手が、ファン・スキアフィーノ(Juan Alberto Schiaffino)だ。

 

50年W杯ブラジル大会では、事実上の決勝戦となった開催国との試合で0-1のビハインドから同点ゴールを記録。さらに逆転となったギッジャの得点にも絡み、ウルグアイを2度目の世界王者に導くとともに、ブラジル中を失意のどん底に突き落とした。

 

その名声は欧州にも鳴り響き、54年には当時世界最高の移籍金が払われ名門ACミランへと引き抜き。ミランでは3度のリーグ優勝と、チャンピオンズカップ準優勝に貢献した。同時にイタリア国籍を取得し、アズーリのメンバーとしてもプレーしている。

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