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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》フランチェスコ・トッティ(イタリア)

 

「ローマの王子」

抜群のテクニックと強靱なフィジカルを備え、イマジネーション溢れるパスでチャンスを演出しながら、自らもゴールを奪った万能型の10番。生まれ故郷のローマでキャリアを貫き、彫刻のような肉体と端正な容姿で「イル・プリンチペ(王子)」と称されたのが、フランチェスコ・トッティ( Francesco Totti )だ。

 

子供の頃から熱心なローマ・サポーターとして育ち、16歳でセリエAデビュー。若くしてチームの主力となった。01-02シーズンにはエースとして、そしてキャプテンとして18年ぶりのスクデットをもたらし、クラブの象徴としての地位を確立。「ASローマ史上最高の選手」と呼ばれた。

 

イタリア代表ではユーロ2000準優勝に大きく貢献。以降アズーリのエースとして欠かせない存在となるが、02年W杯とユーロ04では期待外れの結果に終わる。雪辱を期した06年W杯では決勝までの全7試合すべてに出場、イタリア6大会ぶり4度目の優勝に大きな役割を果した。

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