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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝 》ドゥンガ(ブラジル)

 

「ブラジルの怒れる男」 

精力的な働きで中盤を制し、ボールを奪ってからの正確な配球で攻撃の起点にもなったボランチ。派手さはないが、安定感抜群のプレーでチームに落ち着きをもたらした。また熱いキャプテンシーで仲間を鼓舞し、檄を飛ばしてゲームを引き締めたブラジルの闘将が、ドゥンガ( Dunga / Carlos Caetano Bledorn Verri )だ。

 

90年のイタリアW杯では、アルゼンチン戦で敗退を喫した責任を負わされ、ブラジル国民からの批判を浴びた。リベンジを誓った4年後のアメリカW杯では、不調で先発を外れたライーに代わって大会途中からキャプテンを務め、盟友ロマーリオとともにブラジルを24年ぶり4回目の優勝に導く。

 

ブラジルの名門クラブでプレーしたあと、イタリアのフィオレンティーナやドイツのシュツットガルトで活躍。95年にはジュビロ磐田に入団し、MVPの活躍でJリーグ初優勝に大きく貢献。持ち前の闘志と容赦ない叱咤で日本人選手を成長させ、ジュビロ黄金期の礎を築く。引退後はブラジル代表の監督を務めた。

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