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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》 カカ(ブラジル)

 

「 甘いマスクのドリブルモンスター 」

ぶっちぎりのスピードを活かした高速ドリブルで敵陣深くまで斬り込み、狙い澄ましたシュートでゴールを陥れた攻撃的MF。そのシンプルで直線的な推進力は圧巻。テクニックに加えフィジカルやボディバランスにも優れ、現代フットボーラーとして総ての要素を備えたドリブルモンスターが、カカ( Kaká / Ricardo Izecson Dos Santos Leite )だ。

21歳で名門ACミランに加わると、早くもアタッカーとしての輝きを見せつけ、並み居るスター選手たちを脇役へ追いやる活躍。ミラン5季ぶりとなるスクデット獲得の原動力となる。06-07シーズンには「イスタンブールの悲劇」の雪辱を果すチャンピオンズリーグ優勝の立役者となり、バロンドールFIFA最優秀選手賞など個人タイトルを総なめした。

 

20歳でブラジル代表入りを果し、02年日韓W杯の優勝を経験。06年W杯ドイツ大会ではロナウドロナウジーニョアドリアーノとともに、「カルテット・マジコ(魔法の4人)」と呼ばれる強力攻撃陣を形成した。10年の南アフリカW杯にも出場するが、2大会連続のベスト8に終わり、主力としての優勝は果たせなかった。

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