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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ロジェ・ミラ(カメルーン)

 

「世界を驚かせた老雄」

90年イタリアW杯で、4ゴールを挙げてカメルーンのアフリカ勢初となるベスト8進出に大きく貢献。38才という年齢を感じさせない俊敏さと抜け目のなさで貴重なゴールを叩き出し、喜びの “マコサ・ダンス” で世界にセンセーションを巻き起こして「コーナーフラッグの王」と呼ばれたのが、ロジェ・ミラ( Alberut Roger Moon Miller )だ。

 

60年代後半に母国でプロとしてのキャリアを始め、76年には目覚ましい活躍でアフリカ年間最優秀選手賞に輝く。80年代はフランスのサンテティエンヌモンペリエなどでプレー。異彩を放つストライカーとして多くのゴールを生み出した。

 

カメルーン代表としては82年スペインW杯に初出場。2度のアフリカ・ネイションズカップ優勝にも貢献した。90年W杯で38歳にして代表復帰を果すと、42歳で3度目となる94年アメリカW杯に出場。グループリーグのロシア戦で大会史上最年長となるゴールを決め、「世界を驚かせた老雄」としてその名を馳せる。

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