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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ホルヘ・カンポス(メキシコ)

 

「異色の二刀流」

170㎝に満たないという身長で、10年間メキシコ代表のゴールを守り続けた小さな守護神。小柄というハンディをものともせず、抜群の反射神経と高い身体能力でカバー。自身のデザインした派手なユニフォームが話題を集めて人気者となったのが、ホルヘ・カンポス( Jorge Campos Navarrete )だ。

 

その高い身体能力と判断の良さでゴールを死守するだけではなく、ペナルティーエリアを大きく飛び出してスイーパーの役割も果たした。また足元の技術と非凡なスピードも持ち合わせ、時には背番号9を背負うフィールドプレイヤーとして試合に出場。二刀流の活躍は観客を沸かせた。

 

メキシコ代表としては3度のW杯に出場。94年、98年W杯と正ゴールキーパーを務め、2大会連続となる決勝トーナメント進出に貢献する。さらに93年のコパ・アメリカで準優勝を果たし、CONCACAFコンカカフゴールドカップ(北中米カリブ海選手権)では大会2連覇に寄与。米大陸屈指のGKと呼ばれた。

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