サイレントノイズ・スタジアム

サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ユーリ・ジョルカエフ(フランス)

 

「スネークと呼ばれた男」 

的確な状況判断と優れたパスワークでゲームを組み立てながら、自らもアタッカーとして果敢にゴールを狙った攻撃的MF。得意のドリブルで守備網を切り裂き、鋭く曲がるシュートと爬虫類のような眼光から「スネーク」の異名で呼ばれたのが、ユーリ・ジョルカエフ( Youri Djorkaeff )だ。

 

アーセン・ベンゲル監督に見いだされ、ASモナコで急成長を遂げてリーグ得点王を獲得。そのあと移籍したパリ・サンジェルマンでは、欧州カップウィナーズ・カップ優勝に貢献する。96年にはセリエAの強豪インテル・ミラノへ引き抜かれ、さっそく14ゴールの活躍。UEFAカップ優勝のタイトルにも輝いた。

 

フランス代表では、ジネディーヌ・ジダンとのダブル司令塔で攻撃を牽引。エースFW不在のチームでセカンドストライカーの役割も担った。自国開催の98年W杯では中心メンバーとして初優勝に貢献し、ユーロ2000ではサブメンバーながら貴重な得点を挙げて、2度目のヨーロッパ制覇に寄与している。

この続きはcodocで購入