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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》クルト・ハムリン(スウェーデン)

 

「北欧の韋駄天」

169㎝と小柄ながら当たりに強く、爆発的な加速力で相手DFを置き去りにした。「北欧の韋駄天」と呼ばれる俊足でサイドを突破し、鋭い得点感覚も備えて勝利に貢献。ドルブルの名手として、スタンリー・マシューズ、ガリンシャと並び称されたスウェーデンの右ウィンガーが、クルト・ハムリン( Kurt Roland Hamrin )だ。

 

自国のAKIソルナで「キング・オブ・ドルブル」の名を馳せ、56年にはイタリアの名門ユベントスへ引き抜かれる。セリエAの1年目は不振に終わるも、その後移籍したフィオレンティーナで本領を発揮し、コッパ・イタリア制覇とカップウィナーズ・カップ優勝に貢献。またACミラン時代の69年にはチャンピオンズカップ優勝も経験した。

 

自国開催となった58年W杯には、セリエAの先達であるニルス・リードホルムやグンナー・グレンとともに主力として出場。4得点を挙げて母国の決勝進出に大きく貢献するも、ペレ擁するブラジルに敗れて準優勝に終わった。

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