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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝 》エウゼビオ(ポルトガル)

 

「南海の黒ヒョウ」

しなやかな身のこなしと強靱なバネを持ち、強烈な加速力と豪快無比なシュートで相手を震え上がらせたモザンビーク生まれのCF。その驚異的な身体能力と精悍な見た目で「パンテラ・ネグラ(黒豹)」と呼ばれ、60年代を代表するストライカーとして活躍したのが、エウゼビオ( Eusébio de Silva Ferreira )だ。

 

19歳でポルトガルに渡り、リスボンの名門SLベンフィカのエースストライカーとして活躍。ベンフィカ在籍の15シーズンでで7度の得点王に輝き、リーグ優勝11回、国内カップ優勝5回、チャンピオンズカップ優勝1回などに大きく貢献。大黒柱としてクラブの黄金期を支え、65年にはバロンドールも受賞した。

 

66年にはポルトガル代表としてW杯イングランド大会に出場。1次リーグではブラジルやハンガリーなどの強敵を打ち破って首位突破。準々決勝では北朝鮮に3点をリードされながら、エウゼビオひとりが4得点を決めて大逆転。準決勝で地元イングランドに敗れたものの、得点王の活躍で初出場のポルトガルを大会ベスト3に導く。

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