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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》リバウド(ブラジル)

 

「ファンタジーの継承者」

長身で「黄金の左足」の異名を持つボールテクニックと鋭いドリブルを武器とし、意外性に溢れたパス&シュートでゲームにファンタジーを生み出した。まさに天才肌の攻撃的MFとして、ペレ、リベリーノジーコと受け継がれたブラジル栄光の10番を背負ったのが、リバウド( Rivaldo Vitor Borbosa Ferreira )だ。

 

96年のアトランタ五輪では本来の力を発揮するに至らず、98年のWカップは優勝を逃してしまうが、99年のコパ・アメリカでは得点王とMVPを獲得する活躍でチームを優勝に導き、「セレソンの10番」としての力を証明する。また2002年のWカップでは、ブラジル自慢の攻撃陣「3R」の一翼を担い、カナリア軍団に5度目の栄冠をもたらした。

 

バルセロナでは、馴れない左サイドでのプレーに苦しみながらも、攻撃の中心選手として最初のシーズンでリーグ優勝と国王杯制覇に貢献、チームに不可欠の存在としてその地位を築く。そして98-99シーズンにはクラブと代表での活躍により、バロンドール賞とFIFA世界年間最優秀選手賞の個人タイトルをダブル受賞している。

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