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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ヨゼフ・マソプスト(チェコスロバキア)

 

「フィールド上のスラローマー

ドリブラーとしての類い希な才能を持ち、ワンツーやスルーパスの名手として知られた。得意のドリブルを駆使し、流れるようにボールを運ぶスタイルから「フィールド上のスラローマー」と呼ばれたのが、ヨゼフ・マソプスト( Josef Masopust )だ。

 

戦術眼に優れた中盤の指揮官として、チェコスロバキアの伝統的なショートパスによる組み立ての中枢を担い、62年のWカップではチームを大会準優勝に導いた。またゲームメークをこなすだけではなく、高い得点力も備え、ブラジルとのWカップ勝戦では先制点を決めている。

 

キャリアのほとんど過ごしたデュクラ・プラハでは8回のリーグ優勝、3回の国内カップ優勝を果たし、Wカップで活躍した62年に東欧選手で初めてのバロンドール賞に輝く。そしてチェコスロバキアと分裂した04年には、同国最高選手の認定を受けた。

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