「カリスマの咆哮」
いち選手の枠を超えた圧倒的な影響力と強いリーダーシップでチームを引っ張り、仲間を奮起させ鼓舞しつづけたパラグアイのカリスマ・キーパーが、ホセ・ルイス・チラベルト( José Luis Felix Chilavert Gonzales )だ。
PKストッパーとして名高いチラベルトだが、大事なPKキッカーを任されるキャプテンとしても有名な異色のゴールキーパーだった。そればかりか強烈な左足FKからの得点も少なくなく、GKとして歴代2位となる62得点(うちPK45点)の記録を保持している。
もちろん本業の方も、シュート、クロスへの対応や相手の動きを察知する鋭い読み、そして果敢な飛び出しによるセーブなどで世界No.1のゴールキーパーと呼ばれた。さらに味方へ繋ぐPAからの確実なロングキックも、彼の得意とする武器だった。チームに数々のタイトルをもたらした彼は、96年に南米年間最優秀選手賞を受賞した。
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