サイレントノイズ・スタジアム

サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》エジムンド(ブラジル)

 

「リオと野獣」

足裏を巧みに使った効果的なフェイントを駆使し、卓越したドリブル技術で敵を翻弄。またゴール前で決定的なシュートを打つだけでなく、巧みなラストパスでチャンスも演出。その活躍でJ2降格の危機にあったヴェルディ川崎(当時)を救ったブラジルのFWが、エジムンド( Edmund Alves de Souza Net )だ 。

 

ブラジルの名門ヴァスコ・ダ・ガマで頭角を現し、93年に移籍したフラメンゴではパウリスタ選手権とブラジレイロン(全国選手権)優勝の原動力となった。その活躍により97年にはイタリアのフィオレンティーナへ移籍するが、数々の問題行動を起こして帰国。気性の荒さから「オ・アニマウ(野獣)」のあだ名で呼ばれた。

 

毎年故郷で行われる “リオのカーニバル” を愛した男としても知られたが、あだ名通りの暴れっぷりと素行の悪さで行く先々でトラブルを起こし、毎年のように各地のクラブを転々。終生荒野をさまよう野生動物のようなサッカー人生を送るも、最後は古巣のヴァスコ・ダ・ガマへ戻って安住の地を得た。

この続きはcodocで購入