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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ロベルト・ファルカン(ブラジル)

 

「ローマの鷹」

広い視野と的確な戦術眼を持ち、巧みな配球でゲームを組み立てたエレガントなMF。また自ら飛び出してチャンスを作り、得点に絡むなど幅広い能力を見せた中盤のオールラウンダーが、ロベルト・ファルカン( Paulo Roberto Falcão )だ。

 

80年代前半に在籍したASローマ時代は、華麗なテクニックと洗練されたプレースタイルで観客を魅了。颯爽たる雄姿から「ローマの鷹」の異名を持つ。チームでは “走る指揮官” として中盤に君臨、クラブに41年ぶりとなるリーグ優勝をもたらし、サポーターから「第8代ローマ王」と讃えられた。

 

82年W杯では、ジーコソクラテストニーニョ・セレーゾとともに「黄金のカルテット」を形成。イタリアと激戦を繰り広げた末に敗れて優勝はならなかったが、その芸術的な輝きは大会の歴史に鮮やかな記憶を刻んだ。

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