「 伝説リベロの栄光と悲劇 」
高い技術と冷静な判断力で最終ラインをリード、機を見ての攻め上がりでオフェンスに厚みを与えた。ユベントスとアズーリで中心選手として活躍し、あらゆるタイトルを手中にしたイタリア史上最高のリベロが、ガエターノ・シレア( Gaetano Scirea )だ。
名門ユベントスではディノ・ゾフ、クラウディオ・ジェンティーレ、アントニオ・カブリーニとともに鉄壁の守備網を築き、黄金期をキャプテンとして支えた。ディフェンダーながらスマートな守備で一度も退場処分を受けることなく、そのスポーツマンシップで称賛を集める。
イタリア代表でもリーダとしてチームを牽引。82年W杯ではアズーリを44年ぶり3度目の優勝に導き、後継者フランコ・バレージの指標となった。引退後は指導者としての将来を嘱望されるも、突然の交通事故により惜しくも早世した。
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