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サッカーの歴史や人物について

《サッカー人物伝》ゴードン・バンクス(イングランド)

 

「鉄壁のイングランド銀行

優れたポジショニングセンスを持ち、完璧な対応でゴール前に厚い壁を築いたイングランド不動の守護神。フィジカル、運動能力、敏捷性、冷静な判断力とGKに必要な資質をすべて備え、その鉄壁の防御力から「バンク・オブ・イングランドイングランド銀行)」と呼ばれたのが、ゴードン・バンクス( Gordon Banks )だ。

 

自国開催となった66年W杯では、全6試合でゴールを守って「サッカーの母国」イングランドの初優勝に貢献。70年W杯メキシコ大会では、“神様” ペレが放った至近距離のヘディングシュートを「世紀のセーブ」と言われる驚異の反応で阻止。レフ・ヤシンと並ぶ世界最高のゴールキーパーと謳われた。

 

イングランドフットボールリーグでは、レスター・シティーとストーク・シティーで活躍。71-72シーズンのリーグカップには、チームの守備を支えてストークの初タイトル獲得に大きく貢献。この年のイングランド年間最優秀選手賞に輝く。しかし72年の交通事故で右目を失明し、引退を余儀なくされてしまう。

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