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サッカーの歴史や人物について

2024-01-01から1年間の記事一覧

時代を生き続けたヒロイン キャサリン・ヘプバーン

米アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされること14回、そのうち4度受賞を果たしたアメリカ映画界きっての名女優。いわゆるハリウッドの典型的美女ではないが、抜群の演技力と聡明さを感じさせる佇まいで独自の個性を発揮。生涯誇り高き女性を演じ続けた。

全米を爆笑させた天才、ジョン・ベルーシ

アメリカのバラエティー番組『サタデー・ナイト・ライブ』や、映画の『アニマル・ハウス』などで人気を博しアメリカのコメディに革命を起こした。盟友エイクロイドとのコンビで後に映画化されたバンド “ブルース・ブラザース” でも音楽の才能を発揮した。

赤毛のイットガール クララ・ボウ

赤毛のキュートな童顔に色気を漂わせるその流し目。健康的でセクシーな魅力で人気を博した。『あれ( It )』で、当時の流行りとなった「フラッパーガール(奔放な現代娘)」を魅力的に演じて大ヒット。“イット・ガール” と呼ばれて時代の寵児となった。

地獄の天使 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー

「ニュー・ジャーマン・シネマ」の中で、最もアナーキーで精力的で毀誉褒貶の激しかった監督がライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。その生き様は心臓発作により37歳の若さで急死するまで、自分で自分を死に追い込んでゆく破滅的なエネルギーで溢れていた。

グレタ・ガルボ 女神の沈黙

神秘のベールに閉ざされた北欧の美女、グレタ・ガルボ。彼女がスクリーンで浮かべる面持ちは、いつも冷たくどこか寂しげ。それ以外の表情、ことに歓びや幸せの顔など、滅多に見せることはなかった。だが、そんな彼女の寡黙さと妖しい美貌は世界中のファン・・

アイルランド魂の役者 スペンサー・トレイシー

スペンサー・トレーシーといえば米アカデミー賞主演男優賞ノミネート9回を誇るハリウッドの名優。37年の『我は海の子』と38年の『少年の町』では、立て続けに主演賞のオスカーを獲得している。決して美男俳優ではないが『少年の町』のフラナガン神父・・

50年代ハリウッドの寓話 マリリン・モンロー

その性的魅力や見事なプロポーションで、50年代アメリカの “セックス・シンボル” と呼ばれながら、36歳という若さで亡くなった。私生児として生まれたマリリン・モンローの孤独な生い立ちによる陰と光が、男を惹きつける魅力を生み出したともいえる。

マレーネ・ディートリッヒを彩った男たち

ドイツ映画最初のトーキー作品『嘆きの天使』で披露した、“フォーリング・イン・ラブ・アゲイン” の気だるい歌声と、彼女の完璧な脚線美は、たちまち世界中の男たちを虜にした。決して「絶世の美女」というわけでもないが、独特の個性で伝説の女優と呼ばれる…

彷徨う俳優 ピーター・フィンチ

誰もが知るようなメジャー俳優ではないが、『日曜日は別れの時』で中年の同性愛者を演じて話題を集め、『ネットワーク』では妄想に取り憑かれたニュースキャスターを熱演、米アカデミー賞の主演男優賞に選ばれた。だが授賞式を前にして、心臓発作で亡くなる。

ヴィヴィアン・リー 情熱と苦しみの生涯

『風と共に去りぬ』で美貌のヒロイン、スカーレット・オハラを演じ、今もその存在感が強烈な印象を残すハリウッド女優。ローレンス・オリヴィエとの激しい恋でも知られたが、後半生は精神的な疾患に苦しみ、心身ともにボロボロとなってこの世を去って行った。

ハリウッドのアウトロー サム・ペキンパー

レイバンのサングラス、バンダナ、白い口ひげがトレードマーク、『ワイルドバンチ』『わらの犬』『ガルシアの首』など、その美しくも壮絶なバイオレンス描写で “ブラッディ・サム” の異名をとった映画監督。その作品は滅びゆく西部劇への哀悼に溢れている。

田宮二郎の死と「白い巨塔」

『白い巨塔』で演じたアクの強い外科医・財前五郎や、『悪名』『犬』シリーズで颯爽としながら暗い翳を背負ったアウトローの役、またはクイズ番組で見せた知的かつ渋いイメージで人気を博した昭和の二枚目スター。その絶頂期に多くの謎を残し猟銃自殺してし…

永遠となったモナコ公妃、グレース・ケリー

エルメスの人気バッグにその名を残す人気ハリウッド女優。気品と美貌を兼ね備えた「クール・ビューティー」の魅力で人気を博し、いくつもの作品で輝かしいばかりの存在感を放った。結婚後は俳優業からきっぱり退き、後半生をモナコ公国に捧げる生き方を選ぶ。

ハリウッドを賑わせた作家、トルーマン・カポーティ

オードリー・ヘップバーン『ティファニーで朝食を』(61年)の原作者として知られた、アメリカの小説家。マリリン・モンローとも親友であるなど、華やかな交遊でハリウッドやセレブの社交界を賑わせたスター的存在でもあった。代表作は『冷血』(66年)。

アイルランドと西部を愛した巨匠、ジョン・フォード

市井に生きる人々を情緒あふれるタッチで描き出し、「詩情豊かな映像の詩人」と呼ばれた映画界の巨匠。また雄大な風景をバックにした西部の物語とアクションを生み出した「西部劇の神様」でもある。ジョン・ウェインとの名コンビで数々の傑作を世に送り出し…

挑発の芸術家、パゾリーニの死

詩人や作家として、映画監督として、そして前衛芸術家として、過激な問題作で宗教界や資本主義社会を挑発し続けた。だが75年に退廃的な性を描いた作品『ソドムの市』を撮り終えた直後、彼の惨殺死体が海岸で発見されるというショッキングな出来事が起きる。

石井妙子著「原節子の真実」

日本映画の黄金期に、巨匠監督ととも輝いた大女優。その気品ある佇まいと清潔感あふれる人柄、そして生涯独身だったことから「永遠の処女」とも呼ばれた。そして42歳で銀幕から姿を消すと、注目されることを避けて隠遁生活を送り、生きながら伝説の人となる。

鬼才オーソン・ウェルズ 神童の限界

監督としては長編処女作の『市民ケーン』がピークとなり、俳優としては31歳の時に演じた『第三の男』のハリー・ライムを超える役を演じることはついになかった。この歴史に残る二つの名作の呪縛から生涯逃れることが出来きず、虚像に包まれた余生を送った。

ロマン・ポランスキーとシャロン・テート事件

クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のモチーフとなっていたシャロン・テート事件。この映画にはシャロン・テートの夫、ロマン・ポランスキー監督も登場していたが、出番は少なくその扱いもどこか冷淡だった。

イングリッド・バーグマン 生涯を演じ続けた女優

『カサブランカ』『ガス燈』『汚名』など、40年代ハリウッドの名作で知られる大女優。彼女は気品ある輝きと知性あふれる美貌を持ち、気高く清純なイメージで世界を魅了した女優だった。だが世間を騒がす不倫スキャンダルで、ハリウッドから姿を消すことにな…

マイク・トッド ハリウッドから嫌われた男

生涯で8度にわたる結婚・離婚を繰り返し、そのたびに世間を騒がしてきたハリウッド女優のエリザベス・テイラー。その彼女の3番目の夫となったのが、ハリウッドで「山師」と呼ばれていたマイク・トッドである。この時リズ25歳、マイク48歳の年の差婚だった。

最後のハリウッド女優 エリザベス・テイラー

ハリウッドの伝統的な美人女優。華やかだった映画黄金時代の香りを漂わせ続け、波瀾万丈の人生を貫いた。一方、私生活では賑やかな恋愛遍歴でも知られ、7人の男と計8回の結婚を繰り返し世間を騒がすなど、常に周囲の注目を浴びながら時には批判も受けてきた。

山本富士子と「五社協定」

1950(昭和25)年に始まった「ミス日本」。第1回大会の優勝者となったのは、「日本一の美女」と謳われた当時19歳の山本富士子さんだった。全国から700人近い応募が集まる中、彼女の美貌と品性は際立っており、満場一致でグランプリに輝いている。

「裏切り者」と呼ばれた男 エリア・カザン

アカデミー賞受賞など華々しい経歴を誇る一方、ハリウッドの「裏切り者」として、晩年まで批判の声が絶えなかった映画人。赤狩り旋風に抗しきれず進歩派から転向。仲間を共産主義者として認める証言を行ない、保身を図ったことから、「密告者」と批判される。

オードリー・ヘプバーンが求めたもの

「妖精」ヘプバーン 53年『ローマの休日』で演じたエレガントでチャーミングなプリンセス役が世界を魅了し、一躍人気者となったオードリー・ヘプバーン。 その後も『麗しのサブリナ』、『昼下がりの情事』、『ティファーニーで朝食を』、『シャレード』など…

史上最低の監督 エド・ウッド

史上最低の監督と呼ばれるエド・ウッドは、1950年代、主に低予算のスリラーやSFの自主映画を撮ってい男。映画に対する姿勢は大真面目なのに、実際の出来上がりはツッコミ満載。だが何があってもへこたれず、その奇妙で倒錯した楽観主義が愛される理由だ。

高校サッカー界の名将 小嶺忠敏監督 死去

全国選手権優勝6回など高校サッカー界の名将として知られた小嶺忠敏さんが、肝不全により長崎市内の病院で死去した。享年76歳だった。その50年あまりの指導の中で、大久保嘉人、高木琢也、三浦淳寛、永井英樹、勝矢寿延、徳永悠平、平山相太ら代表級・・

バート・レイノルズ アクションスターの先駆け

今月の6日、1970年代から1980年代にかけてハリウッドで活躍した俳優バート・レイノルズが心不全で亡くなった。享年82歳。彼はシルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーが出現するまで、アクションを得意とした肉体派俳優の・・

ベルナルド・ベルトルッチ監督死去

『ラストタンゴ・イン・パリ』『1900年』『ラストエンペラー』などで知られた、イタリア映画界の巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が26日ローマの自宅で死去、享年77歳だった。ベルトルッチ監督は1941年3月16日、イタリアのパルムに生まれ・・

東映の職人、佐藤純彌監督死去

『新幹線大爆破』などで知られる映画監督の佐藤純彌さんが、多臓器不全による衰弱で9日死去したことが発表された。かなりの愛煙家で知られ、医者の忠告も聞かずに亡くなる前日まで吸い続けていたらしい。享年86歳だった。佐藤さんは1932年11月・・・