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サッカーの歴史や人物について

【 サッカー人 】

《サッカー人物伝》クルト・ハムリン(スウェーデン)

169㎝と小柄ながら当たりに強く、爆発的な加速力で相手DFを置き去りにした。「北欧の韋駄天」と呼ばれる俊足でサイドを突破し、鋭い得点感覚も備えて勝利に貢献。ドルブルの名手として、スタンリー・マシューズ、ガリンシャと並び称された右ウィンガー。

《サッカー人物伝》エリアス・フィゲロア(チリ)

屈強な体と高い身体能力を誇り、空中戦やボール奪取にも抜群の強さを発揮したCB。エレガントなスタイルとリーダシップでDFラインを統率し、後方からのビルドアップにも重要な役割を担った。卓越した守備力で「南米史上最高のセンターバック」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》ジョン・チャールズ(ウェールズ)

屈強な巨体に抜群の運動能力を備え、速さ、強さ、テクニックにも優れたセンターフォワード。生まれながらのポテンシャルを発揮し、50~60年代の英国やイタリアで活躍。多くのゴールを記録するなど抜群の実績を残しウェールズ史上に残る名選手と言われた。

《サッカー人物伝》シルヴィオ・ピオラ(イタリア)

体格を活かしたパワフルなプレーと、研ぎ澄まされた嗅覚で得点を挙げたゴルマエストロ(ゴールマスター)。スピードと運動量を備え、空中戦でも抜群の強さを発揮。多彩な得点パターンを持った「イタリア史上最高のストライカー」として38年W杯優勝に貢献。

《サッカー人物伝》アデミール・デ・メネゼス(ブラジル)

素早い動きのドリブルと爆発的な加速で相手守備を大混乱に陥れたブラジルのストライカー。高い身体能力、スピード、テクニック、力強いシュートを持ち合わせ、「すべてを備える選手」と言われた。自国開催のW杯では得点王に輝くもマラカナンの悲劇に泣いた。

《サッカー人物伝》シャンドール・コチシュ(ハンガリー)

そこまで大柄ではないものの「黄金の頭」と呼ばれるヘディングの強さ、上手さでゴールを量産。フットワークにも長け、両足を操るテクニックとゲームの流れを読むインテリジェンスで攻撃をリード。「マジック・マジャール」の点取り屋としてその名を馳せた。

《サッカー人物伝》アンドレイ・アルシャヴィン(ロシア)

前線を動き回ってボールを引き出し、スピード溢れるドリブルで相手を翻弄。味方を生かしながら自らもゴールを決め、守備にも貢献した現代フットボールの10番。小柄ながら両足の高い技術でボールを操り、優れたゲームメイクで「ロシアの小皇帝」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》スティーヴン・ジェラード(イングランド)

強靱な肉体から放たれるミドルシュートで相手ゴールを脅かしたセントラルMF。ダイナミックな動きと正確な中長距離のパス、激しいタックルで攻守に躍動した。その闘う姿勢とリーダーシップで幾つもの奇跡を起こしたリバプールの英雄。05年CL優勝に貢献。

《サッカー人物伝》シャビ・エルナンデス(スペイン)

卓越した技術とセンス、熟達のプレービジョンでゲームをコントロール。抜群のキープ力から、一瞬の間隙を突くキラーパスでチャンスを生み出した。ポゼッションサッカーを極めた「ティキ・タカ」の心臓として、最強時代を築いたバルサとスペイン代表を支えた。

《サッカー人物伝》ルート・ファン ニステルローイ(オランダ)

長身を活かしたヘディングと、スピードあふれるプレーを持ち味とした多彩なCF。柔らかなトラップで素早くシュートに持ち込み、左右の足から得点を決めた。Pエリア内では抜群のポジショニングでゴールを仕留め、相手を出し抜く動きで「密猟者」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》パブロ・アイマール(アルゼンチン)

最高のテクニックでボールを操りキレのあるドリブルと天才的な閃きによるパスで好機を演出。エンターテインメントあふれるプレーで観る者を楽しませたゲームメイカー。その魅力的なプレーでマラドーナに「高いお金を払っても見たいのは彼だけ」と言わしめた。

《サッカー人物伝》サミュエル・エトー(カメルーン)

アフリカ選手特有のポテンシャルを活かし、抜群のスプリント能力でDF裏へ抜け出した。軽快なフットワークとボール扱いの巧みさ、高い決定力で得点を量産するだけでなく、豊富な運動量とオフ・ザ・ボールの動きでチャンスを創出。「黒い宝石」の異名を持つ。

《サッカー人物伝》ファビオ・カンナバーロ(イタリア)

DFとしては175㎝と小柄ながら、抜群の運動能力と研ぎ澄まされた守備技術で相手の攻撃を封じた。ボール奪取能力に長け空中戦にも強く、突破を阻止するスライディングタックルは超一級品の切れ味。イタリアの生んだ世界最高のストッパー。06年W杯優勝。

《サッカー人物伝》ミヒャエル・バラック(ドイツ)

強靱なフィジカルと技術を備え、攻守ともに長けたオールラウンドタイプの大型MF。長身を活かしたド迫力のヘディングとパワフルなミドルシュートを武器とし、高い戦術眼と運動量でチームを統率。ベッケンバウアーの再来と言われ「小皇帝」の異名で呼ばれた。

《サッカー人物伝》 カカ(ブラジル)

ぶっちぎりのスピードを活かした高速ドリブルで敵陣深くまで斬り込み、狙い澄ましたシュートでゴールを陥れた攻撃的MF。テクニックに加えてフィジカルやボディバランスにも優れ、現代フットボーラーとして総ての要素を備えたブラジルのドリブルモンスター。

《サッカー人物伝》ティエリ・アンリ(フランス)

爆発的なスピードで相手DFを置き去りにし、抜群の決定力でゴールを量産したフランスの名選手。卓越した得点能力に加え、的確な状況判断で多くのアシストを記録。何拍子も揃った攻撃能力で一時代を築いた不世出のストライカー。黄金期のアーセナルで輝いた。

《サッカー人物伝》ロナルド・クーマン(オランダ)

抜群のキック精度で前線へピンポイントのパスを通し持ち前のストロングシュートで多くの得点を決めた超攻撃型リベロ。FKやPKのスペシャリストとしても知られ、弾丸キックの破壊力は「牛をも殺す」と恐れられた。80~90年代に活躍したオランダの名手。

《サッカー人物伝》ゴードン・バンクス(イングランド)

優れたポジショニングセンスを持ち、完璧な対応でゴール前に壁を築いたイングランド不動の守護神。フィジカル、運動能力、敏捷性、冷静な判断力とGKに必要な資質をすべて備え、その鉄壁の防御力から「イングランド銀行」と呼ばれた。66年W杯優勝に貢献。

《サッカー人物伝》イバン・デ・ラ・ペーニャ(スペイン)

右左どちらの足からも針の穴を通すような完璧なパスを繰り出し一瞬で相手の急所を突いた稀代の名パサー。「走らない、守らない選手」と批判されながらも、常にギリギリのコースを狙う攻撃スタイルを貫いた。スキンヘッドの風貌で「リトルブッダ」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》ムスタファ・ハッジ(モロッコ)

卓越した戦術眼を持ち、相手の意表を突くスルーパスを持ち味としたモロッコのゲームメイカー。破壊力あるドリブル、優れたパスセンス、芸術的なシュートと、技の切れ味はどれを取っても一級品。そのエレガントなプレーから「ロレーヌの真珠」の異名を持つ。

《サッカー人物伝》ヴォルフガング・オベラート(西ドイツ)

左足一本から繰り出される多彩なパスを駆使し、幅広い動きで攻撃をリードしたゲームメイカー。またミドルシュートを得意とし、たびたび鮮やかなゴールを決めた。ピッチ上で旋律を奏でる繊細なプレーで、「芸術家」と呼ばれる。74年のW杯で優勝に貢献した。

《サッカー人物伝》サルヴァトーレ・スキラッチ(イタリア)

身長はさほど高くはないが、がっちりした体格を活かしてゴール前へ飛び込み隙あらばシュートを狙った。点取り屋としての鋭い感覚を持ち、得点への執念と素早く良く抜け出してからのシュートで得点を重ねたイタリアのストライカー。90年W杯で得点王を獲得。

《サッカー人物伝 》ドゥンガ(ブラジル)

精力的な働きで中盤を制し、ボールを奪ってからの正確な配給で攻撃の起点にもなったボランチ。派手さはないが、安定感抜群のプレーでチームに落ち着きをもたらした。また熱いキャプテンシーで仲間を鼓舞し檄を飛ばしてゲームを引き締めたブラジルの「闘将」。

《サッカー人物伝》ジョン・ハークス(アメリカ)

活発な動きと幅広いプレーでディフェンスから攻撃までこなし、パワフルなミドルシュートで相手ゴールを脅かした中盤の要。テクニシャンとしての一面も持ち強烈なリーダーシップでチームを牽引。欧州でも実績を残し、90年代アメリカを代表する選手となった。

《サッカー人物伝》アレクサンドル・モストボイ(ソ連 / ロシア)

高い技術と創造性あふれるプレーで戦況を一変、広い視野による状況判断でチーム全体を指揮したロシアのプレーメーカー。変幻自在のドルブルを操り、抜群の突破力と局面打開のパスで観客を魅了した。スペインのセルタで活躍し「バライドスの皇帝」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》アルベルト・フローリアン(ハンガリー)

並外れたテクニックを持ち、軽やかなドリブルとパスでピッチを支配。多くのチャンスを生み出しながら、自らも多くの得点を重ねたハンガリーのエース。フォワードとしても、ゲームメーカーとしても優れた才能を見せ、その優雅なスタイルで「皇帝」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》ディエゴ・シメオネ(アルゼンチン)

飽くなき執念でボールに食らいつき守備と攻撃でチームを支えた中盤のマッスルプレーヤー。泥臭さを見せながらも高い知性を持ちあわせ、ゲーム展開を読み切る能力は天下一品。その老獪で戦闘的なスタイルから「鬼軍曹」の名を馳せた。名監督としても知られる。

《サッカー人物伝》フェルナンド・イエロ(スペイン)

大柄で頑丈な体を持ち、類い希なポジショニングセンスと激しいタックルで相手の攻撃を封じ込めた守備の鉄人。また正確で強いキックを活かして速攻の起点となりシュート力も非凡。不屈の精神力とキャプテンシーで「スペイン最高のディフェンダー」と言われた。

《サッカー人物伝》ユーリ・ジョルカエフ(フランス)

的確な状況判断と優れたパスワークでゲームを組み立てながら自らもアタッカーとして果敢にゴールを狙った攻撃的MF。得意のドリブルで守備網を切り裂き、鋭く曲がるシュートと爬虫類のような眼光から「スネーク」の異名で呼ばれた。W杯とユーロ優勝に貢献。

《サッカー人物伝》ダボール・シュケル(ユーゴスラビア / クロアチア)

左右の柔らかいボールタッチと多彩なキックを駆使し、緩急自在のプレーでゴール前に切り込んだ。時には豪快なシュートを突き刺し、時には冷静にネットを揺らすなど的確な状況判断で得点を重ね「バルカン・トマホーク」と呼ばれた。98年W杯で得点王に輝く。