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サッカーの歴史や人物について

【 サッカー人 】

《サッカー人物伝》サルヴァトーレ・スキラッチ(イタリア)

身長はさほど高くはないが、がっちりした体格を活かしてゴール前へ飛び込み隙あらばシュートを狙った。点取り屋としての鋭い感覚を持ち、得点への執念と素早く良く抜け出してからのシュートで得点を重ねたイタリアのストライカー。90年W杯で得点王を獲得。

《サッカー人物伝 》ドゥンガ(ブラジル)

精力的な働きで中盤を制し、ボールを奪ってからの正確な配給で攻撃の起点にもなったボランチ。派手さはないが、安定感抜群のプレーでチームに落ち着きをもたらした。また熱いキャプテンシーで仲間を鼓舞し檄を飛ばしてゲームを引き締めたブラジルの「闘将」。

《サッカー人物伝》ジョン・ハークス(アメリカ)

活発な動きと幅広いプレーでディフェンスから攻撃までこなし、パワフルなミドルシュートで相手ゴールを脅かした中盤の要。テクニシャンとしての一面も持ち強烈なリーダーシップでチームを牽引。欧州でも実績を残し、90年代アメリカを代表する選手となった。

《サッカー人物伝》アレクサンドル・モストボイ(ソ連 / ロシア)

高い技術と創造性あふれるプレーで戦況を一変、広い視野による状況判断でチーム全体を指揮したロシアのプレーメーカー。変幻自在のドルブルを操り、抜群の突破力と局面打開のパスで観客を魅了した。スペインのセルタで活躍し「バライドスの皇帝」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》アルベルト・フローリアン(ハンガリー)

並外れたテクニックを持ち、軽やかなドリブルとパスでピッチを支配。多くのチャンスを生み出しながら、自らも多くの得点を重ねたハンガリーのエース。フォワードとしても、ゲームメーカーとしても優れた才能を見せ、その優雅なスタイルで「皇帝」と呼ばれた。

《サッカー人物伝》ディエゴ・シメオネ(アルゼンチン)

飽くなき執念でボールに食らいつき守備と攻撃でチームを支えた中盤のマッスルプレーヤー。泥臭さを見せながらも高い知性を持ちあわせ、ゲーム展開を読み切る能力は天下一品。その老獪で戦闘的なスタイルから「鬼軍曹」の名を馳せた。名監督としても知られる。

《サッカー人物伝》フェルナンド・イエロ(スペイン)

大柄で頑丈な体を持ち、類い希なポジショニングセンスと激しいタックルで相手の攻撃を封じ込めた守備の鉄人。また正確で強いキックを活かして速攻の起点となりシュート力も非凡。不屈の精神力とキャプテンシーで「スペイン最高のディフェンダー」と言われた。

《サッカー人物伝》ユーリ・ジョルカエフ(フランス)

的確な状況判断と優れたパスワークでゲームを組み立てながら自らもアタッカーとして果敢にゴールを狙った攻撃的MF。得意のドリブルで守備網を切り裂き、鋭く曲がるシュートと爬虫類のような眼光から「スネーク」の異名で呼ばれた。W杯とユーロ優勝に貢献。

《サッカー人物伝》ダボール・シュケル(ユーゴスラビア / クロアチア)

左右の柔らかいボールタッチと多彩なキックを駆使し、緩急自在のプレーでゴール前に切り込んだ。時には豪快なシュートを突き刺し、時には冷静にネットを揺らすなど的確な状況判断で得点を重ね「バルカン・トマホーク」と呼ばれた。98年W杯で得点王に輝く。

《サッカー人物伝》トマス・ブローリン(スウェーデン)

シャープな動きで相手DFをかき乱し、素早いシュート体勢からゴールネットを揺らした攻撃の選手。スウェーデン人としては小柄だが、俊敏なドリブルとパワーを活かした突進力でチャンスを創出。その雄姿により「小さなバイキング」と呼ばれた。パルマで活躍。

《サッカー人物伝》パトリック・クライファート(オランダ)

大きな身体と長いリーチを巧みに使い柔らかな身のこなしでゴールを陥れた。ダイナミックさと柔軟さを兼ね備える天才肌のプレーヤー。その卓越した得点能力で「ポスト・ファン バステン」を担ったオランダのストライカー。アヤックス、バルセロナで活躍した。

《サッカー人物伝》ファン・スキアフィーノ(ウルグアイ / イタリア)

エレガントなテクニシャンとして攻撃の起点となり、決定的なスルーパスで好機を演出。高い得点能力も有し、しばしば貴重なゴールを決めたインサイドレフト。ウルグアイで「サッカーの神様」と呼ばれ、50年W杯では地元ブラジルを破り2度目の優勝を果たす。

《サッカー人物伝》ドワイト・ヨーク(トリニダード・トバゴ)

小国トリニダード・トバゴの出身ながら、抜群の決定力でプレミアリーグを席巻。高い身体能力を活かしたヘディングを武器とし、常に笑顔を浮かべながら確実にゴールを捕える凄みで「微笑みの暗殺者」の異名をとる。マンチェスター・ユナイテッドで大活躍した。

《サッカー人物伝》 ミア・ハム (アメリカ)

機敏な身のこなしと巧みなボールタッチで優雅にピッチを駆け回り、高いシュートスキルでゴールを量産。またパスセンスにも秀で多くのアシストを記録した攻撃のオールラウンドプレーヤー。その輝かしい実績と人気で「女子サッカー史上最高の選手」と言われた。

《サッカー人物伝》マティアス・ザマー(ドイツ)

強靱なフィジカルと豊富なスタミナで守備を安定させ、疾風怒濤の攻撃参加で得点機に絡んだフォアリベロ。その攻守におけるオールラウンドな能力で、90年代ドイツの代表的プレーヤーとなった。ドルトムントとユーロ96での活躍で、バロンドール賞に輝く。

《サッカー人物伝》ファウスティーノ・アスプリージャ(コロンビア)

柔らかい身のこなしと天才的ひらめきでDFを翻弄。瞬発力を活かした快速を飛ばし、予測不能のドリブルとシュートで相手ゴールを脅かしたコロンビアのストライカー。破天荒な言動による問題児ぶりでも知られ、クラブとのトラブルを頻発させ世間を騒がせ続けた。

《サッカー人物伝》ガエターノ・シレア(イタリア)

高い技術と冷静な判断力で最終ラインをリード、機を見ての攻め上がりでオフェンスに厚みを与えた。ユベントスとアズーリで中心選手として活躍し、あらゆるタイトルを手中にしたイタリア史上最高のリベロ。82年W杯ではアズーリを44年ぶりの優勝に導いた。

《サッカー人物伝》パトリック・ヴィエラ(フランス)

192㎝の高さと手足の長いリーチ、強靱なフィジカルで中盤に立ちはだかった守備的MF。抜群の身体能力で相手の攻撃を止め正確な配給で前線へと展開。またダイナミックな攻め上がりから自らも得点を決めた世界最高のボランチ。アーセナルで活躍した。

《サッカー人物伝》マイケル・オーウェン(イングランド)

緩急の変化と一瞬の加速で相手DFを置き去りにし、天性のシュート術で得点を量産した稀代のゴールゲッター。10代にして卓越したストライカーとしてのシーンを見せつけ、世界を驚かせたイングランドのワンダーボーイ。リバプール時代にバロンドールを受賞。

《サッカー人物伝》ハリー・キューウェル(オーストラリア)

疾風のごとく左サイドを駆け抜け、矢のようなクロスやシュートを放ったアタッカー。アイデアとセンスに優れ、観る者を魅了するプレーで「オーストラリア最高の選手」と呼ばれた。「ヤング・リーズ」の一角としてプレミアリーグを席巻し、リバプールでも活躍。

《サッカー人物伝》アリ・ダエイ(イラン)

192㎝の長身を活かした高い打点からのヘディングで、「ペルシアン・タワー」の異名をとったイランの大砲。また左右どちらの足でも強いシュートを放ち、多彩な得点パターンでゴールを量産したアジア最高のストライカー。国際Aマッチで109ゴールを記録。

《サッカー人物伝》フランシスコ・ヘント(スペイン)

100m11秒の俊足を飛ばし鮮やかなドリブルテクニックで左サイドを突破。精度の高いクロスを武器とし得点力も兼ね備えたウィンガー。その颯爽たる雄姿で「カンタブリアの突風」の異名をとった。ディ・ステファノ、プスカシュと共にレアルの黄金期を築く。

《サッカー人物伝》ホセ・マヌエル・モレノ(アルゼンチン)

40年代に南米で猛威を振るったリーベル・プレート「ラ・マキナ」の伝説的FW。アルゼンチンではディ・ステファノ、オマール・シボリ、マラドーナ、メッシと並び称される天才プレーヤー。ラブラナ、ペデルネラ、ムニョス、ロウストウと最強ラインを組んだ。

《サッカー人物伝》ジョゼ・アルタフィーニ(ブラジル/イタリア)

スピードと高いスキルを持ち、強力なシュートでゴールを量産。身長176㎝と大柄ではないが、素晴らしいジャンプ力を備えてヘディングも得意としたブラジル出身のアタッカー。イタリアで18シーズンをプレー、セリエA歴代屈指の点取り屋として名を残した。

《サッカー人物伝》サンドロ・マッツォーラ(イタリア)

スピードと巧みさを兼ね備え2列目からの突破で得点を決めた攻撃的MF。プレーメーカーとしても優れた資質を有し、高い守備能力でも知られたイタリアの名選手。伝説的選手バレンティノ・マッツォーラを父に持ち「グランデ・インテル」の主力として活躍した。

《サッカー人物伝》クロード・マケレレ(フランス)

小柄ながら驚異的な守備能力と無尽蔵のスタミナで2人分の仕事をこなしたスーパーボランチ。献身的な働きで広大なスペースをカバー、ボール奪取の名手として攻撃の芽を摘みながらゲームを展開するパス精度の高さも備えていた。チームの黒子役に徹した名選手。

《サッカー人物伝》 デ コ(ポルトガル)

一瞬にして前線のスペースを見つけ出し、精度の高いパスでチャンスを創出。豊富な運動量と巧みなポジショニングで守備にも高い能力を見せ、ボールを奪いとるや卓越した技術とアイデアで攻撃を組み立てたゲームメーカー。FCポルトとバルサでCL優勝を果たす。

《サッカー人物伝》パベル・ネドベド(チェコ)

底知れぬスタミナで攻守に駆け回り、その馬力と機動力でチームを支えた中盤のダイナモ。また両足による正確なキックを持ち、一気に走り込んでの強烈なミドルシートを炸裂させ「チェコの大砲」と呼ばれた。ユベントス時代の03年にはバロンドールを受賞した。

《サッカー人物伝》アンドリー・シェフチェンコ(ウクライナ)

「ウクライナの矢」と呼ばれた鋭い突破から多彩なシュートでゴールを量産した。スピード、技術、フィジカル、得点感覚とすべてを兼ね備え「スター軍団」ACミランのエースとして活躍した世界最高のストライカー。06年W杯では初出場の母国をベスト8に導く。

《サッカー人物伝》ユルゲン・クリンスマン(ドイツ)

スピードを活かした幅広い動きから、アグレッシブに攻撃を仕掛けたドイツのエース・ストライカー。非凡な得点感覚と得意のヘディングでゴールを量産し、颯爽と金髪をなびかせる姿から「ブロンドの隼」と呼ばれた。90年のW杯とユーロ96で優勝を果たした。